
タバコを吸うとイライラがなくなり、ストレス解消になる。最初に言っておきますがこれは大きな勘違いなんです。
ストレスがなくなるなんてことはありません、逆に体には大きなストレスとなっています。
実はこの勘違いの実態なんですが、ニコチンがアセチルコリンの役割を乗っ取るという仕業にありました。
こんな感じの流れです
アセチルコリンの役割とは?
私達人間には「アセチルコリン受容体」というものがあります。「アセチルコリン」という脳内物質の基地的なものですね。
本来であれば「アセチルコリン受容体」には「アセチルコリン」がくっついて「ドーパミン」という成分が放出されます。いわゆる「快感ホルモン」とか「やる気ホルモン」。
これが非喫煙者の体では自然に起こっているんですよね。
ニコチンによるアセチルコリン受容体の支配
ところが喫煙者ではそうはいきません。なぜなら本来「アセチルコリン」がくっつかなければいけない「アセチルコリン受容体」にタバコを吸ったがために摂取してしまう「ニコチン」がくっついてしまうからです。
「ニコチン」は注射よりも早いスピードで脳に到達します。そして「アセチルコリン」の役割である「ドーパミン」を放出させます。
「ニコチン」が「ドーパミン」を放出させてしまう事により、「快感」や「ストレス解消」という錯覚に陥ってしまい、多くの喫煙者は勘違いをしてしまうんです。
「ドーパミン」を「ニコチン」以外で出す方法
「ドーパミン」を自然に出すようにするにはズバリ「運動」をする事が効果的なんです。
この本によると運動をする事で禁煙の大きな敵である「タバコを吸いたい気持ち」というのが50分間抑えられるという研究結果が紹介されています。
ボクはちょくちょく運動をしていますが、すごく納得できるんですよね。たしかに運動をしてる時(した後)はタバコを吸いたいという気持ちはありません。
ボクは運動に集中してタバコという存在を忘れているだけなのかと思っていましたが研究結果として紹介されているのは驚きでしたね。
このことから禁煙には「運動」が効果的と言えます。
運動の他にも人から褒められたり、自分で自分を褒めたりすることでもドーパミン放出によって良い方法だそう。
禁煙をするなら繋がりを絶つことが大事!
禁煙には「運動をすること」が効果的だということがわかりました。しかし、生活習慣も変えなければ禁煙の継続は難しいのが事実。
まずは喫煙との繋がりがある事を考えましょう。
例えばよくあるタバコを吸うタイミングですが、食後の一服、寝起きの一服、寝る前の一服などがありますよね。
あと、ボクがそうだったんですがコーヒーを飲むとタバコを吸いたくなっていました。
このタバコを吸いたくなるタイミングというのは人それぞれです。この習慣を知ることが禁煙の準備期間とも言えます。
禁煙には準備期間が必要!自分の癖を知る
自分はどのタイミングでタバコを吸っているのか、誰といる時に吸っている事が多いのか、これは既に癖になっていることが多いです。習慣とも言いますね。
自分の癖を知るには「レコーディング」をする事が一番手っ取り早いでしょう。1週間でも2週間でも自分の喫煙状況をメモを取る事です。
不思議とそのメモを見ると自分でも気付かなかった癖を見つけられたりもします。
思い立ったらすぐに禁煙を始めるのではなく、「レコーディング」をするという禁煙の準備期間を設けることが禁煙を継続させるためには必要だと思います。